看護師が高齢者の患者に対応をするポイント

高齢者の患者の看護を適切に行うには、点滴や採血といった基本的な看護業務のスキルだけでなく、高いコミュニケーションスキルが求められます。例えば、認知症などの意思疎通が難しい患者に対応をする場合には、日々の言動や行動をしっかりと把握するのはもちろん、定期的に家族に聞き取りをしたりすることが大切です。

また、高齢者の患者との接し方については、新人の看護師にとってうまく理解しにくいところもあるため、職場内で行われる業務研修などのチャンスを上手く活用しましょう。特に、高齢者の患者に対する言葉遣いについては、人間関係を築くうえで重要なポイントとなるため、言葉遣いや相槌の打ち方などに気を付けて、失礼のない会話の方法をマスターすることが大切です。高齢者の患者の人数が多い病棟や外来においては、経験が浅い看護師を対象に一定期間の業務研修を行ったり、専門的な資格の取得に向けたサポートをしたりするところが多くあります。そのため、職場内で将来的に幅広い仕事を担当したい場合には、就職活動を通じて気になる医療現場の院内見学を希望して、スタッフのキャリアアップに関する制度がきちんと整っている職場を選択することが肝心です。

なお、高齢者の看護をメインに担当する際には、一通りの業務をこなせるようになるまでに少なくとも数か月から一年ほどの期間が必要となります。そこで、早いうちから各医療機関の新人の受け入れ態勢についてよく調べておきましょう。